だいぶ昔の話なんですけどね。
当時いわゆる「友達以上恋人未満」な男がいたんですが、その男が問いかけだんですよ。
「永遠の愛って、あると思う?」
わたしは即座に答えました。
「ない」
そのやり取りの後、その男はわたしから遠ざかるようになりました。
うーむ。
今でも思うんですけど、この場合「愛」の定義をはっきりさせなかったのが、よくなかったな。
わたしにとって「愛」とは「人間が自分以外の他者を自分よりも大切に思うこと」だったので、本体の自分がこの世からいなくなってしまうと消滅するんですよ。
だから、
「5年の愛」とか「80年の愛」は存在するけど、「永遠の愛」はありえない。
人間いつかは死にますから。
あの男は「愛」をどのように定義していたのか、今でも訊ねてみたいです。