ホントは
旦那様とでも
続きをして
火照りを鎮めたかったけれど
………
キッチンにむかった
私は コーヒーとケーキを
二階の息子の部屋へ
テーブルに置き
パパ
帰ったからね
と 告げる
先生と一瞬
みつめあった
そして
部屋を出て
一階へ
旦那様は お風呂に
入っていた
着替えを用意して
洗面所に
置いた
もやもやしている
私は
何かをしていなければ
落ち着かなかった
キッチンで 忙しく
夕飯の用意をして
先生を 送りだし
皆 夕飯を 済ませ
かたづけをして
バタバタとして
いつもの様に
１日を 終わらせた
頭の中は
あの気持ちよさと ムズムズとした 感覚が 離れなかった
何かが 私の中で
目覚めたかも……
向かいのダンディなあの男性の事も 余計に
気になってきた
窓越しで
何度も 挨拶をする様になり
買い物帰りにも
一緒になり
話しを する様になった
今 病気の治療中で
会社は 暫く
休みになっているとの事
奥様は 子供を連れて
出て行って
ひとりだ そうだ
明るく 軽く 捨てられたと
話す彼は
楽しく 魅力的だった
社宅だから
へんな噂に ならない様に
配慮してくれて
気を使って
くれた
色々 聞いて欲しい事あったらと
電話番号の書いてある紙を
くれた
向かいに住む
ダンディなオジサマは
山岡 和也 さんだ
名刺も 一緒にくれた
旦那様とは 部署も違い
お互い よく知らない
みたいだった
それから
私達は 互いのベランダに立ち
電話で 会話する様に
なった
近い訳では ないが
近くに 感じた❤