「そろそろ行こうかしら……」
夫の仏前に手を合わせながら、ふと外を見てみると雨が降り続いていた。
いつも墓参りに行く時は、晴天でいることの方が多いのだが、今日は夜中から降り続いてる雨が止むことがなかった。
仏前の夫の写真も心做しか寂しい表情をしている。
この時は思わなかったが、今思えば、夫が行かないでくれと言っている涙の雨だったのかもしれない。
夫の大好きだった着物に着替え、足袋に足を通し、草履を履き、玄関から外に出た。
雨の中を歩きふと思い出した事があった。
昔夫は私が着物に着替えていると
「お前の白い肌にこの着物が良く似合う」
そう言いながら肌襦袢を身に纏う私の身体に夫のゴツゴツした手が後ろからそっと差し込んできた。
「あっ…///あなた……だめ……」
着物を纏う時は肌襦袢の下は何も身につけず、素肌で着る方が綺麗に見えると思っていた。
「本当に綺麗だ……」
唇をうなじに這わせながら差し込まれた指先は、私の白い乳房の先にある乳首を摘んでいた。
その度にビクつく身体が芯からあつくなり体温が上がると白い肌がピンクに染まっていった。
ふとそれを思い出してしまい、自然と秘部が熱く愛液で染まっていくのが分かった。