愛液で、ぐっしょりと濡れた秘部は、歩く度に擦れ厭らしい音が鳴り響く。
でも何よりも救いだったのは雨の音がかき消してくれてた事だった。
「あんなこと思い出しちゃったばかりに……」
そんな事を考えていると、夫が眠る墓地がある寺に着いた。
私の頭の中は誰にもこの厭らしい音が聞こえないかだけを考えていた為、上の空の様になっていた。
その為かいつもよりも歩き方が少しぎこちなくなっていた。
寺の参道を歩き、数メートル先を左に曲がった所に夫が眠る墓があるのだが、今日はいつもと様子が違っていた。
誰かが夫の墓を先に尋ねたのか、そこには新しい花が生けてあった。
「誰だろう……夫の昔からの友人かしら」
手を合わせようと座ろうとすると、擦れた秘部がまたじんわりと愛液を滲ます。
「あっ…///今はだめ……こんな所で誰かに見られたら…///」
体が自然と捩れる、立とうとすると身体の力が抜け倒れそうになった。
「あっ……」
その時誰かが後ろで私を優しく支えてくれた。