(女の心情)
「いっつもそう…いっつも」
アイツとの行為が嫌いな訳では無い。
寧ろ好き。
感じないとか思ったことは1mmもない、気持ちいいのになんでだろう……
アイツが触れてくれる皮膚の感触、温度、息遣い、全てが気持ちいいと身体では分かってる……
アイツが去っていった後に何時も残るのは
秘部の奥がじんと熱くなる感覚
奥でアイツの逸物の感覚がずっと残り麻痺している感覚
そこに指を触れるだけでアイツを思い出す。
私だけがアイツに誰も取られたくないという感覚
なのに…それなのに…分かってるはずなのに、何故かアイツの心の中に私は居ない。
あの密室空間で居るのは私とアイツだけな筈なのに、行為の途中で、アイツの快楽を押し付けられてる感じがするのは。
「あぁぁぁぁ……!!」
仄暗い部屋の中で獣のように叫ぶ。
叫んでも誰に聞かれる訳でもない。寧ろ私の叫びは誰にも届くはずがなかった……