ややネタバレで長いです 笑
デュ・バリー夫人と言えば、私世代だとベルばら🌹序盤の敵役で悪女のイメージですが、本作ではどうなのか?
料理女の私生児として生まれたマリー=ジャンヌ・ベキュー、こと後のジャンヌ・デュ・バリー(マイウェンさん)
娼婦同然の生活を送っていましたが、類まれな美貌と知性で貴族の男たちを虜にし社交界を駆け上り、ついにヴェルサイユ宮殿に足を踏み入れ、国王ルイ15世(ジョニー・デップさん)と対面 二人は瞬く間に恋に落ち、彼女は生きる活力を失くしていた国王の希望の光に✨そして、国王の公式の愛人、公妾となったジャンヌ。庶民の元娼婦という低い出自なうえ堅苦しいマナーやルールを平気で無視するジャンヌは、王の娘達や保守派から憎まれる一方で、宮廷に新しい風を吹き込みます しかし、マリー・アントワネットが王太子妃として嫁いできたことで立場は弱まり…
180度彼女のイメージが変わった!国王を1人の男性として愛した自由奔放なジャンヌをマイウェンさんが好演しています 実際の彼女も明るく親しみやすい人柄で友人も多かったそうです が、納得です
主演のマイウェンさんは監督も兼ねていて、そのせいかジャンヌの見せ方がとても上手
正統派よりは個性派美人ですが表情が魅力的で、公妾となったお披露目の時の彼女は本当に綺麗(2枚目画像)
ウエディングドレスを思わせる金の紋織白ドレスのトレーンを長く引き、白いウィッグに白い羽飾り、首には国王から贈られたダイヤのネックレスがきらきら輝いて…✨
対する国王は金地の衣装、胸元にダイヤの勲章、アクセントに赤と青を効かせてトリコロール🇫🇷
コーディネートもばっちり、おしゃれでゴージャスなカップル!
国王とお揃いの男装で狩りに行くシーンも、よく似合ってすてきです(3枚目画像)
2人の時は国王に対しての礼儀である、退出時の小刻みな後退り(王太子以外王に背中を見せてはダメ)や直接目を見ないなんて堅苦しい儀礼はナシ
国王もウィッグや厚化粧(当時の貴族は男性も女性もメイクします)をせず、ジャンヌのファッションによせた自然体のナチュラルスタイル
幸せそうな2人を見ているとほんわかします🤗仲良すぎて公然とイチャついてるのはコラコラと思いましたが 笑
けれど国王が天然痘で倒れ、ついに永遠の別れが…
このシーンは泣けます😢いつもはネタばらししてますが、今回は内緒 ぜひ見てほしい!
ジョニデも素晴らしかったなー、圧巻の王様ぶり👑
ジャンヌをいじめる娘達に怒るシーンがあるんですが一言も発さず、でも怒り爆発なのがよくわかります
全編通して雄弁ではないのに、すごく伝わる演技はさすが!
そして国王の娘達がすっっごく意地悪で腹立ちます😡
陰険ないびりに低俗なイジメ、そのくせ似合わないのにジャンヌのドレスを真似たり
本来はおきれいな女優さん達だと思いますが、絶妙なブスメイクが根性悪な役を強調 笑
国王付き従者の忠臣ラ・ボルト(バンジャマン・ラヴェルネさん、4枚目画像右側)も名演でした
美しい衣装やベルサイユ宮殿も素晴らしく、見て損ナシ!公妾など、この時代の制度について予習するとより楽しめると思います♪
ちなみに小刻みな後退りが見られる映像がこちら
https://youtu.be/e40ug_VNjPw?si=nTGZlWcOxSW9DYKl
ジャンヌは笑ってますが、私も笑いました
謎の礼儀作法に縛られて貴族も大変だなあ 笑