学生の時、社会学の先生に
言われたことがある。
『 苦しい顔をするのは勝手だけど
腐ったミカンは誰もほしくない。
誰かに必要とされる人間になる為には
自分が魅力的になる以外に
方法はない。
このミカンは不味いですが
買ってくださいと言って
買う様な人に、まともな人はいない 』
まだ若かったあの頃の私は
えらくキツいことを仰る先生
だなあと想いました。
だけど他の授業は一切覚えていないのに
何故か、その言葉だけがずっと頭の中に
残っていて…
大人になるにつれて
『 あの話は厳しいけれど正しかった 』
と感じる瞬間が増えた。
売り手が素晴らしいと信じられない
商品など、誰も欲しくない。
それからは自分を貶める言葉を
ついつい口に出してしまうけど
マイナスな言葉は意識的に出来る限り
引っ込めるようにした。
自分のことを好きになる為に
自分に投資をし出来る限り磨いた。
自分を好きになる道はそう簡単ではないし
今も途中だけど…
それでも確かに
私は私を、諦めることを辞めた。
生きている限り『 自分が好きな自分 』を
諦めたくない。