『 Love Hotel 』その場所は
大半のカップルが
セ○クスをし、快楽を貪り合い
場合によっては…
道ならぬ恋に身を焦がす2人が
誰にも邪魔されずに
愛を囁き合うために入る場所。
恋人達は互いに全裸で
身も心も、包み隠すことなく
肌を押し付け合い抱き合っている。
私は、そんな場所へと
アナタに呼ばれて向かう。
見た目や年齢や、社会的地位。
それらは性的欲求の前では意味を成さない。
人間、誰しも絶対的なものだと
感じて生きている
『 重厚な仮面の中に存在する
軽薄な世間体 』
被っている面の皮一枚剥げば
ただの変態と呼ばれる生き物になるから。
平然と暮らしていても
立派に毎日社会人として勤め上げていても
素朴な良妻賢母だと呼ばれても
内心も核心も他人からすれば
解ったものでない。
そういう、醜い部分や弱い部分や本音は
誰にも見せられない恥部だから。
長年連れそった配偶者や友人にも
絶対に言えない
“まともじゃないかもしれない
ある意味、変態かも知れない自分”
を曝け出せる。
Love Hotel は独白の場。
私が想うに『 風俗嬢と行う秘め事 』は
狂宴なのだ。
狂宴に、計画も成功も必要ない。
ただ、楽しければいいのだから。
体液を滲み出させることに
耐えきれなくなって…
最後に脳みそが濡れるのを感じたい。
身体と身体の境界線が曖昧になり
ぐちゃぐちゃになりながらも…
息を詰めて互いの
一番気持ちいいところを探り合う。
手順や計画などと
最初は高尚なことを言ったり
信頼性がどうのと御託を並べていても…
『 常識的な社会人 』たらしめていた
頭の糸がプツンと切れる音がして
衣擦れの音と荒い息遣いとだけが
止まらなくなる。
どちらかが、壊れるまで
ただただ繰り返される絶頂の狂宴。
今日はどんな狂宴を楽しみましょうか？