こんなところに食堂なんてあったかな…。
毎日のように通るこの路地に突然、目の前に現れたその名も『水樹食堂』に首をかしげながら、近づく男がいた。
破れた隙間から明かりが漏れてる赤提灯は、傾きながら風に揺れ…店先に吊り下げられている細く編んだ縄のれんに呼ばれるように、その男は『水樹食堂』に吸い込まれていった。
『いらっ……、あら、お客さん…いい男ねぇ……。今ね、お取り寄せした生桜えびが残ったから、パスタを作ったところなのよ。昨日は生しらすと一緒に二色丼を……あら、やだわ。そんなことどうでもいい話ね!』
白いうなじにかかる後れ毛が薄紫の長襦袢の襟にかかり、柔らかそうな胸の膨らみと腰つき、そして… 裾に広がるのは季節柄、藤の花だろうか。
着物の合わせから歩く度に見え隠れする白足袋と足首の、ほんの少しの肌までも全てが相まって…店内のオレンジ色の照明に艶かしく染まっている。
官能小説『水樹食堂①』
徐に、やや無理やりに…このお取り寄せした生桜えびで作ったパスタの写真……このプレート一枚をアップするために書く『水樹食堂』ですが、またまた怪しげな女将が、この男に何をするのか。皆さん想像しながら、次回の展開とエロチックな画像をお楽しみに!以上、お料理の写真に今一つ盛り上がらない水樹でした(*≧з≦)
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