本指名の顧客の家で酒をしこたま飲み、前後不覚になっていた。顧客ニキはテレビでちびまる子ちゃんを見ているが、まる子もいなければ友蔵もいない。微妙にかわいいモブキャラがずっと円形ジャングルジムで遊んでいる画が流れている。床に稲が生えているのを見つけた。脱穀しようとすると、顧客ニキは「そいつは田の神様だからまだ抜いちゃあだめだよ。こっちの稗ならもう刈って大丈夫そうだ」と言う。床から稗が生えている。鎌で切ろうとすると、葉で手が切れて血がなかなか止まらない。雨に当たれば血を止められるだろうと思って外に出た。巨大な黒雲が顧客ニキの家のすぐそこまで近付いているが、まだ太陽が隠れていない。雨が降るのを待っていると、すぐ近くで電車の音が聞こえてくる。振り向くと何も走っていない。黒い、黒くて長い単線が一本、濃霧の平原の中に通っている。顧客ニキの家はもう霧で見えない。雨が降ってきた。(夢おわり)