傘を刺して歩く人々を見ると風車が沢山回っているみたいで綺麗だなあとおもいます。
私はいま10階よりうえにすんでいるのですが、丁度いいですね。
夏になれば、別の大きな窓から夕焼けがみえるんでしょうね。
私は昔から夕焼けの色がとても大好きです。
前、住んでいたアパートは木造の二階建てでしたが、窓を大きく開けて夕焼けと風に当たっていたのを思い出しました。
あの頃のあの匂いあのキラキラはもう二度と味わえない感覚なのかな。
感受性が尖っていて何にでも驚いたり、悲しんだり、喜んだり。
家の中はお花でいっぱいでした。花瓶やジンの入っていた瓶にモチーフで使い終わったお花をもらってさしたり、大好きなお花屋さんでたっくさん買ってきてかざったり、下北沢でレトロな小皿を買ってたくさん並べたり。
花瓶にはこだわりがあってカガミクリスタル。
あの霧子細工を見ていると心が癒されるんです。
あの頃にもこんな雨の日がありました。私はキャンバスを持ってそのまま道ゆく学生たちを描くんです。
おおきな筆で
ひと描きして
傘を刺す女を
ビビットなピンクで
筆の跡が残り生きているのが
呼吸していることが
その筆一つに絵一つに宿りました。
今日は寒くなりそうですね。風邪をひかないようにあったかくしてゆったりしてください。