英語で「この世に誕生すること」を
I was born.
といいますよね。



ここで、文法的に解釈すると
能動態ではなく
受動態がつかわれています。

bear(bornの現在形)は
「生む」という他動詞



だから、直訳すると
「わたしは生まされてきた」
となるわけです。
意訳を加えれば
「わたしは誕生させられた」
となるはずです。




難しい話から失礼致しました。
ひびきです。



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昔の家を片付けている最中なことは
以前の日記に上げました。



押入れの中には…
まだ、そんなにセピア色になる前の…
でも、ほんのり古びたアルバムが。


そこには、もう戻れない記憶。
数年後の未来を
幸せなものとしか信じて疑っていなかった
笑顔たちが。


ほんの束の間
ノスタルジーに打たれたのは否めない。



でも、遠い昔の記憶の中のわたしと
今、現在の、このわたしとの間で
回路がどこか
ピタッと繋がったように
感じました。



それを繋ぐ言葉が…

I was born.

そして、その謎。





「わたしは誕生させられた」
この世に生まれさせられた…の意味。


それは…もっと深く解釈を進めれば
「(誕生したくなかったのに)誕生してしまった」
英語圏でそう表現する
理解について。



あぁ、嗚呼、そうか…。



時間の流れは、その重みをもって
わたしに理解させました。
生まれてきた、理由を。

数年後の苦悩を知らない笑顔は
わたしに伝えました。
廻り道の、意味を。




だから……わたしは全力で
いまの自分を
肯定してあげようと
思います。




生まれてきた、その理由


あなたとさよならする日までに
あなたに伝えます。





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